ゼブラフィッシュレスピロチャート
2024年10月発売開始
レスピロチャートによる計測から、呼吸の速さやその変動を解析し、生理・心理状態を推定します。これらをもとに、各種薬効の評価に応用できます。生体を用いた薬理実験への適用にも対応可能です。
ゼブラフィッシュを封入するカセットに電極を組み込む事により、非侵襲でエラ呼吸動態を電気的活動(波形)としてモニタリングすることができます。
飼育液内に溶解させた試薬は、エラ上皮を通して血中に直接取り込まれるため、その種類や濃度の違いがダイレクトに影響を与え、モニタリングする呼吸動態へと反映されます。
また動画と同時に記録する事により、試薬に対する反応を、行動と併せて測定できる為、その時の生理状態と心理状態をモニタリング出来ます。
ゼブラフィッシュはモデル実験動物として近年に登場した体長4cm程度になる熱帯魚です。
この魚は飼育が容易で、多産且つ世代期間が比較的短いことから、遺伝学の研究に適した特徴を持っています。
又、発生期間を通して胚が透明であることなど、発生学の実験に適した特徴も有し、遺伝子操作や改変において遺伝子機能を抑制、トランスジェニックの作成も容易とされていることから、胚の操作や遺伝子の機能解析のモデル動物としても用いられています。
脊椎動物のモデル動物とてして、ゼブラフィッシュはその脊椎動物の基礎的な研究のモデル生物、胚発生のメカニズム、薬理作用や薬効作用の解析、行動解析や心理状態の解析など、様々な研究や実験でその有用性は明らかになっており、遺伝子操作が容易且つ短時間で可能で、その胚の発生の早さや透明さは、発生学や遺伝子学、免疫学や神経科学など、効率的な遺伝子スクリーニング検査の研究から、ガンのようなヒト疾患のための新しい治療法や新薬の研究開発まで幅広く活躍しています。
■構成
ゼブラフィッシュカセット
生体アンプ (EBA-100)
データヴィジョン(UAS-400シリーズ)