レーザー血流計
微小循環における血流動態を連続的に測定する血流計
レーザー血流計 ATBFⅡ-LN1 / ATBFⅡ-LC1
生体や組織の血流量(FLOW)、血液量(MASS)血流速度(VELOCITY)を非侵襲で測定する血流計のスタンダード
レーザー血流計はレーザー光を用いて非侵襲で測定部位の組織血流量(Flow)・赤血球量(MASS)・血流速度成分(Velocity)を同時に測定・出力する装置です。測定プローブは皮膚など表面用のプレートタイプ、組織深部のニードルタイプなどがあり、特注での製作も可能です。酸化型ヘモグロビンと脱酸素化型ヘモグロビンによる吸収の差が少ない波長の半導体レーザーを用い、表面から約1mm程度下の微小循環における血流を測定します。
測定原理
プローブの送光ファイバーを通して照射されたレーザー光は、生体組織内で散乱され、その一部が毛細血管を流れている赤血球によって散乱されてドップラーシフトを受けます。
散乱光の方向や、毛細血管の方向はランダムであるため、個々の散乱の方向性は失われ、全体としてさまざまなドップラーシフト信号の集合が受光ファイバーを通して検出器で検出されます。
この検出された信号の周波数スペクトラムは、特定のピーク周波数を持たず、その平均周波数は赤血球の平均流速に、平均振幅は赤血球密度にほぼ比例します。
従って、信号処理によりこれらの量を取り出すことにより、組織血流量(FLOW)、組織血液量(MASS)、血流速度(VEL)を得ることができます。
FLOW=k₁ʃωP(ω)dω/Ⅰ²
MASS=-Ⅰn{1-k₂ʃP(ω)dω}/Ⅰ²
VEL=k₃(FLOW/MASS)
k₁~k₃ :比例定数
ω :角周波数(2πf)
P(ω) :信号のパワースペクトル
I :受光量
信号処理帯域幅:24Hz~24kHz
プローブの送光ファイバーを通して照射されたレーザー光は、生体組織内で散乱され、その一部が毛細血管を流れている赤血球によって散乱されてドップラーシフトを受けます。
散乱光の方向や、毛細血管の方向はランダムであるため、個々の散乱の方向性は失われ、全体としてさまざまなドップラーシフト信号の集合が受光ファイバーを通して検出器で検出されます。
この検出された信号の周波数スペクトラムは、特定のピーク周波数を持たず、その平均周波数は赤血球の平均流速に、平均振幅は赤血球密度にほぼ比例します。
従って、信号処理によりこれらの量を取り出すことにより、組織血流量(FLOW)、組織血液量(MASS)、血流速度(VEL)を得ることができます。
FLOW=k₁ʃωP(ω)dω/Ⅰ²
MASS=-Ⅰn{1-k₂ʃP(ω)dω}/Ⅰ²
VEL=k₃(FLOW/MASS)
k₁~k₃ :比例定数
ω :角周波数(2πf)
P(ω) :信号のパワースペクトル
I :受光量
信号処理帯域幅:24Hz~24kHz
測定用プローブ
仕様
レーザー | 半導体レーザー 波長780nm |
---|---|
プローブ出力 | 2mW以下 |
測定範囲 | プローブの下半径1mmの半球部分 |
測定表示範囲値 | 1) 組織血流量(FLOW) 0 ~ 100.0 2)組織血液量(MASS) 0 ~ 1999 3)血流速度(VEL) 0 ~ 10.00 |
時定数 | 0.1、1、3 sec |
電源 | 100±10V/AC 50/60Hz 20VA |
重量 | 5.5kg |
寸法 | W257 x H103 x D362[mm] (ハンドル部分除く) |