定電圧電気刺激装置
定電圧の電気刺激が行える慢性培養細胞用の電気刺激装置
セルスティム CES-100
監修 : 国立循環器病研究センター 心臓生理機能部 土持 裕胤先生
高電圧出力(45Vmax1.5A)を行い、カーボン電極と組みあわせることで安定した実験や観察が可能となる装置です
CelleStim(定電圧電気刺激装置)は、培養細胞や細胞への安定した高電圧の電気刺激のために開発した電気刺激装置です。
心筋細胞や心筋塊、平滑筋細胞など、組織培養中における電気刺激を細胞へ効果的に行うことができます。
刺激装置の仕様は国内研究者のご要望に基づき、刺激電圧や刺激電流の容量、及び電気生理学的な細胞の反応を十分に検証し開発を行いました。
最大出力45v(1.5A)で、電気分解(イオン化)の起きないカーボン電極やハイドロゲル電極と共に使用することで、長期安定的に培養細胞への電気刺激を行い、観察することができます。(様々なwellで多くのwellに同時刺激が可能です)
「出力波形(電圧刺激波形)参考」
仕様
チャンネル数 | 1ch |
---|---|
刺激制御 | 定電圧 |
刺激設定範囲 | 2~45V(1Vステップ) |
最大刺激電流 | 1500mA |
刺激波形位相 | モノ/バイフェージック/オルタネート |
刺激幅設定(Duration) | 0.1~10ms(0.1msステップ) |
刺激周期設定(Interval) | 0.1~99㎐(0.1㎐ステップ) |
刺激パターン | R:繰り返し S:シングル |
トリガー出力 | 有 |
トリガー入力 | 有 |
細胞刺激電極 (オートクレーブ滅菌に対応しています)
弊社のカーボン電極は全てPEDOT処理を行っており、オートクレーブ滅菌にも対応しています。
(推奨滅菌サイクル:121℃ 15~20分)
カーボンPEDOT電極は、金属の(Au金)の450倍の電気容量を持ち、化学反応(泡)の発生や温度、PH値の変化が起こりにくく、通常のカーボン電極と比較して低抵抗、そして優れた電気安定性を図ります。
カーボン電極【PEDOT処理】
PEDOTのコート処理は、PEDOT溶液をカーボンに4~5回繰り返しコートし、CV測定(サイクリックボルタンメトリ)にて1極ずつ電気二重層容量を求め、規定値になるまでコート作業を行います。
カーボン電極にPEDOTの処理を行い電気容量を効率的に上げることで、通常のカーボン電極より刺激効率の上昇と電気的な安定性を高め、不純物や電気分解の発生を抑えることが可能になります。
カーボン電極やプラチナ電極、ハイドロゲルのディッシュ等を使用し、電気刺激を与えながら細胞の培養が行えます。刺激装置の出力側は共通1チャンネルですが、電極側の配線を分配することで、wellの数に対応した並列の刺激を行うことができます。(ケーブルや変換アダプタを使用します)
セルスティム(細胞電気刺激装置)は、タッチパネル設定で細胞の電気刺激を行いながら直感的な操作で細胞のペーシングを行え、電圧値の調整や周波数の設定などを行えます。お手持ちの顕微鏡やインキュベーターを使用し、容易に細胞培養システムを構築できます。
電気刺激はプラスマイナス(二相性・両極性)の出力で、電気分解によるイオンの集まりを軽減することができ、長時間においても安定した実験が可能です。また、様々な設定プロトコルも搭載していますが、カスタムによりご研究に応じた設定機能を追加することもできます。
【使用例】心筋塊、心筋細胞、iPS心筋細胞、骨格筋細胞、平滑筋細胞等
ユニークメディカルのケア・サポート 【 リプレイスサービスについて 】
弊社の細胞刺激電極は、カーボン電極にPEDOTの処理を行うことで電気容量を効率的に高め、通常のカーボン電極より刺激の効率と長期安定性を向上させ、不純物や電気分解の発生を抑える処理をしています。
ユニークメディカルでは継続した研究をお手伝いするため、同製品を2年以内にお買い求めいただく際には、リプレイスサービスの特別価格にてご提供をさせて頂きます。
上記のほか、ご使用のディッシュに合わせた特注電極の作製も可能です。
実績や参考資料がお知りになられたい場合は、お気軽にお問い合わせください。
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